XP祭り2020に参加して

あまりXPについて学んだことがなかったので、きっかけ作りという思いも持って参加しました。
参加したセッションはXP30%、振り返り60%、コミュニケーション10%という割合で、そこから感じたことを書きます。

XPについて知ったこと

スクラムとXPの特徴

品質の高いプロダクトを作るにあたり、
スクラムは個々の能力が高いことが前提だが、XPは普通の開発者でも使うことができるので、上手いチームはスクラムとXPを組み合わせて使っているという話がありました。

確かにスクラムをやったから品質の高いプロダクトを生み出せるわけではなく、良い改善をしていくには個々の能力が必要だが、知識や経験を共有し、成長を促すXPのプラクティスを取り入れることで、品質向上に繋がるのは納得でした。


ペア作業

ペアプログラミングではなく、問い合わせ対応にペア作業を入れてみたという話で、元々個々で品質にばらつきがあったが、ペア対応により内容の質が向上したとのことでした。
ペア〇〇、モブ〇〇、はたまに会社でも話が上がっていて、ペア作業のメリットを理解した上で横展開していくのは改めて有効だなと感じました。

ただ、工数は大きくなり費用対効果を出すのは難しかったという話もあり、実験してみるというところから入るのは大切だなとも思いました。

 

ふりかえりについて

自分のチームでふりかえりが効果的にできていないなと感じることがあったので、何かヒントが掴めないかなという所で2つのセッションに参加しました。 

ふりかえりカードワークショップ

こちらのふりかえりカードを使って、ふりかえりをしてみようというワークショップに参加しました。

booth.pm

ふりかえりカードにはふりかえり中に使える問いが書いてあり、

その問いについてチームでふりかえりをしたり、KPTなど既存の手法の中でカードの問いを追加したり、ファシリテーションの中で投げかけてみたりというような感じで使えるアイテムです。

ワークショップでは問いを選び、その問いについて自分の仕事をふりかえってみるということをしました。

感じたこととしては、問いがあることで、考える範囲が絞られて今まで出てこなかった意見が出やすくなったという感覚があり、ふりかえりがマンネリ化したり、なかなか付箋が出てこなかったりするのは、問いがいけてなかったなーというところが見えてきたので、ふりかえりの時の問いの大切さを実感しました。

 

ふりかえりがうまくいかない原因

ふりかえりを浸透させるために、新卒研修でふりかえりについての研修をやったという話でした。

ふりかえりがうまくいかない原因はなんだろうというところから始まり、

ふりかえりをする→改善が進まない→意義を感じられない→開催がスキップされる

というような流れが起きていて、

改善が進まない要因って重たい改善項目が出て進まなかったり、表面的な改善で効果を感じづらかったりということがあるという分析で、

確かにふりかえりしても改善進まないし意義を感じられないっていうのは起きているなって思いました。

そんな中でふりかえりを当たり前のものとして習慣化するにはどうしたらいいかということに対して、

先に意義のインストールさえできてしまえば、ふりかえりは当たり前になるのではないかという仮説から新卒研修でそれを実施し、結果新卒全員が継続してふりかえりをやっているという状態になったそうです。

ふりかえりは立ち止まって定期的に見直すということができるので、継続することに意味はあるのと思うのですが、有意義なふりかえりって中々難しいので、それを続けるためにふりかえりってどんな意味やいいことがあるのだろうという意義のところを事前にみんなで理解してやるということができれば、継続してやっていくということにはポジティブになれそうだなと思いました。

 

まとめ

スクラムとXP、そしてふりかえり、経験学習のサイクルを様々なプラクティスを組み合わせて回していくことでプロダクトの価値を上げていけるし、何より楽しく仕事できそうだなっていうのが今日の発見でした。